古民家改装 ①
『子たぬきのパン』パン工房と店舗に改装前の おばあちゃんの家。
数年前に93歳で亡くなったおじいちゃんの建てた家。
お父さんと、妹のおばちゃんが育って、お母さんがお嫁にきて、私が生まれて13年間暮らした家。
向かって右手が母屋で、左手が納屋として使っていました。
二階は農機具などの物置として、
一階には以前は牛を飼っていたそうです。
ま、私の生まれるずっと前のことですが・・・。
一階の隣は、昨年 父が自家栽培のお茶を使っての自家製紅茶を作る工房として使っています。
パン工房に改装予定の 紅茶工房の左隣は
父が大工道具を置き、木工細工部屋として使っていました。
二階には、吹き抜け部分に階段を立てかけて上がります。
二階はこんな感じです。⇒
昔の農機具やら、使わなくなった家具。
曽祖父が薬屋(行商?置き薬?)をしていたときのものもありました。
一番奥に吊り下げてある大きな筒状のものは、昔 お米をいれていたそうです。
天井には、この建物を建てられた大工さんの名がありました。この方々に建てていただいた家。建物。
この建物が建てられたころは、自分の山から木を伐りだし、家の横の加工小屋でその木材を加工して家を建てていたそうです。
自分の山の木で、自分の家を建てる。
昔は当たり前だったのかもしれないけれど、今では大変価値あることと思えます。
今では、「山なんか金にならない」と聞くことも多いですが、
木を植え、育て、数十年経って大きくなったら、その木材で家を建てる。
それは、今でいうところの 積立預金や、年金や、保険だったのでは?
自分がこの世にいなくなったのちにでも、子どもや孫に残せるもの、残したいもの、だったのではないのでしょうか?
故郷の、この鹿野という町でパン屋をしようと思ったときに、町の中心だったり、もうちょっと高速道路のインターに近かったり、国道沿いだったり、条件の良い場所を検討したこともありました。
でも、私はこの土地の木材と職人さんにによって建てられた、おじいちゃんが残してくれた家で、この土地で育った食材を使った、パン屋がしたいと思ったのです。
今回の改装にあたって、一階のパンの製造室、二階のイートインスペースの設計をお願いしたのは、『いっておかえり。鹿野市』の実行委員長で、Uターンの先輩でもある、
洞崎一級建築士事務所の洞崎さん。
大工の棟梁はプランニングハウス(有)の堀熊さん。
大工さん、左官さんも、地元 鹿野の方にお願いすることができました。
この町で、生きること。
この土地の良さを 私の子たぬきのパンの店で、こでそs作るパンにで表現したい、伝えていきたいのです。
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