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お店の名前のひみつ



2022年の9月10月、毎週土曜日に山口新聞 の東流西流 というコーナーでコラムらしきものを書かせていただきました。

2ヶ月間にわたって、毎週、限られた文字数で、自分の想いや気持ちを綴ることは大変な作業でしたが、担当の新聞記者さんのおかげでやり切ることができ、自分と向き合うとても価値ある経験となりました。

有り難いことに「まとめて読みたい」とお問合せいただき、こちらに同じものを載せておきます🙇‍♀️


【お店の名前のひみつ】


私がオーナーをしている周南市鹿野の「子たぬきのパン」。なぜこの名前なの か? 隣で両親が『農家レストランたぬき』というお店をやっているから、それ にあやかってなのだと思われることも多いですが、実は違います。


 絵本に出てくるたぬきは頭に葉っぱを載せて化けてますよね。私はその葉っぱ の代わりに天然酵母やパンを焼くための木材、野菜や果物の自然の恵み、自然の 持つ力を借りて『小麦粉を変化させる化けさせる』たぬき。でもまだまだ修行中 なので『子たぬき』です。


 パンを作るときに私自身がやってることって大したことでなくて、酵母の持つ 膨らむ力、美味しい水や空気、小麦や野菜、果物を作ってくださる方たち、多く の力を借りてパンを作らせてもらっています。鹿野にはその環境があります。そ のことを知って欲しくて始めたお店です。


 パン屋を初めて1年経ったころから、伝えたいのは食材だけでなく、この町に 暮らす人たちの輝きなのだと気がつきました。その輝きは、パンだけでは伝え切 れない。 「お店の中に、鹿野の暮らしや人々の営みを伝えられるスペースが あったらよいのでは?」。そう考え、開店から2年後、パン屋2階に鹿野の魅力 を伝えるためのギャラリーを開設しました。


(周南市、ベーカリー・ギャラリーオーナー うめざわしのぶ

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