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頑張らないを頑張る。











2022年の9月10月、毎週土曜日に山口新聞 の東流西流 というコーナーでコラムらしきものを書かせていただきました。

2ヶ月間にわたって、毎週、限られた文字数で、自分の想いや気持ちを綴ることは大変な作業でしたが、担当の新聞記者さんのおかげでやり切ることができ、自分と向き合うとても価値ある経験となりました。

有り難いことに「まとめて読みたい」とお問合せいただき、こちらに同じものを載せておきます🙇‍♀️


写真は福岡でやっていたお店で作っていたお弁当やオードブル、山口でパン屋をはじめてからお友達とのクリスマスパーティにケータリングしたときのものです。

ごめんなさい🙏今は注文をお受けしていません。『できるけれど、やらない。』っていう選択をすることで、ひとつひとつのパフォーマンスを上げて、お客さまの満足度と自分自身の充実度を上げていくことで、労働単価も上がっていくっていう、ガッチリ💪🤑(笑)な話を、私の気持ち目線で書いています。


【頑張らないを頑張る】


福岡でお店を経営していた頃。やらなきゃいけないこと、やりたいこと、すべきだと思うこと、求められていること、全てを追求して休むことが悪だと思っていた。没頭するがあまり自分が疲労していることも気がつかずに。アウトプットばかりで、インプット(勉強したり知識を得たりすること)が出来ず、10年目のある日もう何も生み出せない自分に気がついた。今日と同じ明日がずっと続くなら、明日が来なければ良いと思いながら毎日眠りについていた。そんな気持ちで作る料理を美味しいと言ってもらえることに罪悪感がつのっていった。

新たにパン屋をはじめるときに決めたこと、『頑張らないこと』を頑張ろう。意識してサボろう。

自分のキャリアや収益になることも、しんどさが勝ってしまいそうなことはしない。それぞれのバランスを考えて判断する。四季折々の食材、伝えたい鹿野の魅力、アイデアが溢れてくる。あれもこれも作りたい。でもわざと8割くらいに抑えることにしている。いつも自分に欲求不満を残す。

毎日ワクワクしながら眠りにつく。明日は何を作ろう。次のギャラリー展示はどうしようか?

楽しむ心からしか、相手を楽しい気持ちにはできない。お客様に価値を感じてもらえるものを、ずっと作り続けられる秘訣はそんなところにあるのだと信じている。

(周南市 ベーカリー・ギャラリーオーナー うめざわしのぶ)

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