身体を 社会を構築していく、パン
自分でも「大それたタイトルだなぁ」って、思ってます。、、、笑笑
こんな気持ちで パンを作っているんだってことを、少しだけ知ってもらえたら。
今回、保育園のお給食のパンを焼かせていただきました。
まだまだ『お試し』で、定期的に納品させてもらえるかはわからないんだけれども。
私の住んでいる町の小さな保育園。
実は、私自身もその園の卒業生です。
材料を計量するとき。
生地を捏ねるとき。
分割して、成形するとき。
焼き上げるとき。
バンジュウに並べて、配達するとき。
お渡しする瞬間まで、、、
いいえ、
みんなが食べてくれているであろうお昼の時間も。
美味しいものを食べるときの、あの幸せな気持ちになってもらえるのか?
笑顔になってもらえるのか?
毎回、パンを作るときは、どの工程も『はじめまして。』のときのように
ピンと張った気持ちだけど。
いつもよりも、さらに緊張して、ドキドキしながら。
小さな身体が0.0001ミリでも成長する、その栄養になれることへの涙が出るくらいの嬉しさと喜びと、泣きそうになるくらいの責任の重大さを噛み締めながら。
それでも、やっぱり、嬉しくて嬉しくて。
いつだって、大切な人に渡すプレゼントのように、パンを作る。
喜んでくれるかな?
気に入ってくれるかな?
ドキドキしながら。
私の作るパンは、決して華やかじゃないし、柔らかくもないから。
普段から食べ慣れたパンと違うかもしれないから。
全ての人が好きなパンではないと思う。
それはそれでもいいと思う。好みの違いや相性の良し悪しは、人だから、あって当然。
でも、自分の育った土地で育った食物を食べて欲しいなと思う。
心を込めて大切に育てられた食材を使って、
心を込めて大切に作られた食事を食べて欲しいなと思う。
作ってくれた人を想いながら。
それは、言葉じゃなく、美味しいものを食べて、ほっこり笑顔になる気持ち。
おなかだけでなく心が満たされていく感覚。
大切に作られた食べ物で構築される自分のことを大切な存在だと感じること。
そして、他の人も自分と同じように大切な存在だと感じられると思うから。
考え方や意見が違ったとしても、お互いに認めて、思い遣れる。
心を込めて作った食べ物は、きっと世界をあたたかくしてくれる。
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