NIPPN福岡工場に見学に行きました。
10月23日
『小麦栽培から始めるパンづくり』の著者であり、私にパン屋を始めるキッカケをくださった 山口大学農学部教授 高橋先生に誘っていただき、地産地消でのパン作りに取り組んでおられる『三丘パン研究会』の皆さんとご一緒に、福岡市箱崎ふ頭にある日本製粉(NIPPN)福岡工場に見学に行きました。
NIPPN福岡工場は、子たぬきのパンで使っている『山口県産パン用小麦せときらら』を製粉されている工場です。
この小麦粉は、山口県の公立小中学校の学校給食のパンに使われています。
給食のパンの小麦を県産でまかなっているのは、北海道と山口県だけなんだって!
まず、スライドで、広〜い敷地の説明を伺う。
NIPPNさんで、多く製粉されている小麦粉の多くは大型タンカーに載せられて、外国から運ばれてくる。そのため、輸送効率が良い埠頭に工場があるそうです。タンカーから降ろされた小麦は、いったんサイロと呼ばれる貯蔵タンクに入れられて、太いホースのようなもので、直接 工場に運ば
れます。
ちなみに、ウチの子たぬきのパンで使っている 『山口県産パン用小麦せときらら』は、陸路をトラックでやってくるそう。
NIPPNさんで製粉されている国産小麦の内、2割ほどが山口県産せときらら だそうです。九州は、小麦文化だし、福岡のラー麦も有名なので、「せときらら、意外と多いなぁ」って、嬉しくなります。( ´ ▽ ` )
小麦から小麦粉になるまでの工程。いよいよ、実際に製造ラインの見学です。
髪の毛が出ないよう、しっかりネット帽子を被って、白衣に着替えます。
衛生チェックは厳重で、アクセサリーは外して、メガネなどの持ち込みは申告して 見学後に破損なく持ち出しているか確認!
白衣の上から、吸引機で細かなゴミを吸い取り、手洗い&消毒液は時間や手順が細かく決められていました。
工場内にカメラが持ち込めないので、写真はないのですが、多くの作業工程ののちに
製品が出来上がって、出荷されていくのを詳しく知ることができました。
質疑応答の時には、かなりマニアックな質問が飛び交ったのですが、NIPPNの社員の方々は一切動じることなく、親切に的確に、細かく説明してくださり、大変勉強になりました。
また、小麦を作っておられる農家さん向けにパン用の質の高い小麦を栽培するためのセミナーもされておられるそうです。製品に対する情熱、生産者から消費者のことを考え、努力されているお姿は、まさに「リアル、『下町ロケット』!!」
そんな熱い思いで作られた製品を使ってパンを焼かせてもらっているんだと思うと、私も気持ちが引き締まります。
子たぬきのパンは、私一人お店をやっているけれど、
ウチのパンは、決して一人で作っているのではないんです。
たくさんの方の気持ちが詰まった、美味しいパンになるように
もっと、もっと、頑張んなきゃーーᕦ(ò_óˇ)ᕤ
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